今月号の連載「エディターズジャッジ」で紹介した映画『SR サイタマノラッパー』が、
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター・コンペティション部門にて、
まさかの、
グランプリ!!!!!!!!!!!!!
いや、「まさかの」なんてのは失言ですね。スミマセン。
にしても良かった。ビックリしたけど本当に良かった。
なにしろ本誌にも書きましたが、
この『SR サイタマノラッパー』の脚本・監督を手がける入江悠は、私の高校の同級生なのです。
しかも3年間同じ剣道部だったため、まぁ言ったら浅からぬ間柄なわけです。
インテリヤクザ養成所みたいな高校でともに汗を流した仲であり、
ともに麦の発酵飲料を喉に流し込んだ仲でもあるのです。
修学旅行の最終日、ホテルで一緒に軟禁されながら個別尋問を受けたのも、
今となっては良い思い出ですと言いたいところですが、
思い返すとやっぱり「そこまでせんでも」と思う。
ところで私、原稿を書くために事前にこの作品をDVDで鑑賞したのですが、
素直に「良い映画だな」と思いました。
が、いかんせんそこに贔屓(ひいき)目が働いていないと言い切れないため、
どの程度の力加減でプッシュして良いのか量りかねていた矢先に今回のグランプリ受賞。
これで下衆の勘繰りを気にせず、公明正大にプッシュできるというものです。
というワケでまずは詳細。
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『SR サイタマノラッパー』
http://sr-movie.com/
今週土曜から池袋シネマ・ロサにて(レイトショー)!

≪≪公開情報≫≫
3月14日(土)~3月27日(金) 池袋シネマ・ロサ
4月4日(土)~4月10日(金) 名古屋シネマスコーレ
4月12日(日)~4月25日(土) 深谷シネマ(埼玉県)
4月25日(土)~4月27日(月) 札幌ATTIC
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最後に個人的な感想を少々。
すでにいろんなところで紹介されているように、この映画は「青春映画」である。
ただ、一般的に青春は「甘酸っぱい」という言葉で形容されがちだが、
『SR サイタマノラッパー』は甘酸っぱいどころか、痛くて苦しくて恥ずかしい青春映画なのである。
「なりたい自分」になる術を何ひとつ知らない主人公たちが「なりたい自分」になろうともがく姿には、
「コレ、おれのことか!?」とすら思う。
セクシーアイドルみひろ扮する「地元に帰ってきた“東京でAV女優になった同級生”」も、
かなりイイ味を出している。
往々にして女性は男性よりも達観しているものだよね。若いときは特に。
北関東出身の自分としては、地方の閉塞感みたいなものもメチャメチャわかる。
そして、いろいろ書いたが私がこの映画で一番好きなのは、
これらの内容が決して悲観的には描かれていないことである。
基本的にはフザけたテンションで、切実さが全面に押し出ないようになってるし。
これがウェットに描かれてたらツラいだけだもんね。
「人生ツラくて当たり前」みたいな前向きさとでもいうのかな。
なんかそういうことが根底にあるのかも。
…なんてブツクサつぶやいてみましたが
結局は出来るだけ多くの人に観てほしい、ということです。
規模はともかく映画祭でグランプリを受賞するくらいなのだから、
良い作品であることは間違いないはずです。
『おくりびと』もいいけど、ぜひコチラも宜しくお願いします!
里見
■追記■
現在発売中の『TV Bros.』巻頭連載ページ(ツバ付け隊がナントカっていう企画)にも、
入江悠のインタビューが掲載されてますよ。